原発性緑内障
対象
遺伝形式
優性遺伝(顕性遺伝)
概要
眼圧が上昇することで、眼球の網膜や視神経が圧迫され、視覚障害をもたらします。中高齢の犬に発症しますが、発症年齢には多少のばらつきがあります。柴犬では3箇所のSNP多型が、シーズーでは1箇所のSNP多型が緑内障の発症しやすさに影響していると報告されています。
予防と対策
緑内障に対する内科療法として点眼薬や内服薬が処方されます。症状が進行し、既に視力を失ってしまった症例に対しては、その後の疼痛を除く目的で、眼球摘出・義眼挿入術などの外科手術が適用されます。
参考文献
Kanemaki N et al.(2013) "Dogs and humans share a common susceptibility gene SRBD1 for glaucoma risk" PLoS One.8(9):e74372.