概要
尿中に尿酸が過剰に排泄されてしまう病気です。尿中の尿酸は結石症の原因となるため、罹患犬では腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石の発症リスクが上がります。ヒトとは異なり、通常、痛風にはなりません。どの犬種でも発生する可能性がありますが、ダルメシアン、ブルドッグ、ブラック・ロシアンテリアで最も一般的に見られます。またワイマラナー、ジャイアントシュナウザー、ジャーマンシェパード、ジャックラッセルテリアなど様々な犬種で同遺伝子の異常が報告されています。ダルメシアンは元来変異型のホモ接合体を持っていましたが、近年はポインターとの戻し交配により遺伝子素因を持たない個体も登場しています。
予防と対策
尿石症予防のため、食餌はプリン体含有量の低いペットフードを与えてください。結石症を発症した場合は食餌療法を含む内科的療法や、尿路閉塞を起こした場合は手術により結石を除去する必要があります。