発作性転倒
対象
遺伝形式
劣性遺伝(潜性遺伝)
概要
生後3〜7ヶ月頃から、ストレス、不安、あるいは運動によって四肢が硬直するといった発作症状が現れます。その他の臨床症状として虚脱、ウサギ跳び歩行、背弯雌性などが見られます。意識消失は伴いません。発作時以外は神経学的に異常は見られません。症状が一生続く症例や、自然寛解した症例も報告されています。
予防と対策
発作中や発作直後は動物を落ち着かせ、涼しいところで休ませてください。症状がでた場合、クロナゼパムやジアゼパムといった抗てんかん薬の内服により発作をコントロールします。抗てんかん薬による治療によって部分寛解、あるいは完全寛解した症例が報告されています。
参考文献
Gill JL et al.(2012) "A canine BCAN microdeletion associated with episodic falling syndrome" Neurobiol Dis.45(1):130-136.